はじめてのお使い
前回のブログ
「オルセンオルセンの歴史は短い」→投稿はこちら
で書いていた通り
初めて韓国へ直接
買い付けに行った時のお話しを綴ってみたいと思います
初めて買い付けにいったのは
2018年11月
思い返すと2年半ぐらい前っていうのが驚き
もっともっと、前のように感じるのは
2018年11月から今までをかなり濃密に過ごしてきたからだと思う
とにかくドタバタ劇だった初の買い付け
いま思い返しても我ながらよくやったなと感じます
携帯を振り返ってみても、帰りの空港で買い付けた商品を
撮ったものしかありませんでした・・・笑 いかにドタバタだったか
18年2月頃から韓国子供服の
取り扱いを開始しました
11月までどのようにして
商品の仕入れを行っていたか?
仲介業者を利用して
仕入れを行っていました
なぜ11月に直接行く必要があったのか?
とあるイベント出店で用意していた商品がほぼ完売してしまったため
そのイベントは数日後にまた開催される
次の日程の出店も決まっている
しかし、売るものがない・・・
仲介業者に依頼するか?
いや、彼らの送ってくるスピードでは
次のイベントに間に合わない
直接行くしかない・・・
そのイベントが週末開催されており
明らかに在庫の底がつく事が目に見えていたので
土曜日の時点で
月曜日のフライトとホテルを予約していました
さて、直接買い付けに行くにあたって
大きな課題が幾つか
まず
・お目当てのブランドの店がどこにあるのか曖昧
・なので、どのホテルを予約していいのかも曖昧
・そもそも買い付けの支払いはどこで、どうするのか分からない
こちらの武器は
・英語が話せる
・お目当てのブランドがある程度ではあるがどこにあるか分かっている
この2つ
このブログを綴っているのは
オルセンの旦那の方です
20代の頃に3年ほどイギリスに語学留学の経験あり
正直なところ
買い付けに行く前から、英語の条件をクリアしているので
なんとかできるだろうと思っていました
現地のコーディネーターもなし
そして、なぜかポケットwifiぐらい持っていけばよかったのに
ネット環境もなし(空港でレンタル出来ます、イモトのwifi)
事前に目的地の地図をプリントアウトして
持っていっていた、思いのほかアナログ笑
なんとか出来るであろうと思っていた
自信の裏返しが、悪い方向に出ていたと思います
それとも水曜どうでしょうがすきだからかな
しかも買い付けの日程が
1泊2日!!!
いま考えても何で!?って一番思うポイントです
次のイベントに間に合わせるためにも
急ぐ必要はあったけど
インチョン空港に確か20時ぐらいについて
次の日の13時にはインチョンを出発した強行スケジュール
まず、インチョン空港に到着した時の
お話しから
妻が5年前ぐらいかな?
だから2013年ぐらいに友人とソウルを訪れていたので
1つだけアドバイスというか
教えてくれた事がありました
ソウル市内に出るには
空港を出てすぐのリムジンバスに乗れば行ける
空港を出て
それだけは分かっていたのでチケット売り場を探す
確かにバスもいっぱいいてるし
売り場も何箇所かある
結局のところ現金を持参していて
ミョンドンに24時間営業している換金所がある事を
事前に調べていたのでまず目指すはミョンドン
売り場に行き
「Can I have a ticket for around ミョンドン?」
久々、言ったフレーズでしたが
すんなり一発で通じた(より自信がついた笑)
チケットをクレジットで購入し
バス停とバスNoを教えられてすんなり乗車
ここまではスムーズ
さて、問題はバスをどこで降りるか
(のちの買い付けで知ることになりますがリムジンバスにもフリーwifiとんでます)
ミョンドンの換金所と
買い付け場所と
ホテルのある程度の位置関係は分かっていました
プリントアウトした地図持っていたから笑
私は高校の卒業旅行でソウルに1度行ったきり
「そうそう、韓国って車、日本と逆の方向走ってるんだな~」とバスの中でぼやり
バスのアナウンスで
次はミョンドンだと告げている
降りるボタンを押す
そして降りる
スムーズにいくかと見えた初買い付け
ここからが問題発生
ミョンドンで降りたのは間違いない
しかし、地図を見ても目的地の換金所がどっちにあるのか
東西南北が全く分からない
何を隠そう地図を読むのが苦手
妻は得意で
地下街とか
ショッピングセンターの駐車場とか
ホームセンターに買い物に行っても
探しているものをすぐに見つけられる
私は苦手なんで
その時は基本、彼女の後ろをついていくだけ
ミョンドンに着いたのが22時前
やばい、焦ってきた
お目当ての卸街は
22時から5時まで営業していると
下調べしていた
だいたいの場所は
分かっているけどまだ円をウォンに換金出来ていない
得意の英語はどこいった?
地図を持って「ここはどこにあるか?」と聞いても
ほとんど英語通じない
ミョンドンの地図持ってるんやから
現地の人なら場所分かるやろ?と思いきや
英語表記やから、みんな分からないという
結局、どれぐらいかな?
多分1時間以上、ミョンドンを歩き回って
ようやくお目当てではなかった換金所見つけた
そしてようやく
換金できた
で、次の問題
1時間ぐらい歩き回ったからいま自分がどこにいるのか
分からなくなった
当然、ぐるぐるミョンドン内を回っていたので
遠くまでいってしまった訳ではない
次の目的地はホテル
ミョンドンを出発したのは23時ぐらいかな
やばい、時間がない
地図しか頼りがない
まずは地図で分かる場所まで連れていってもらおう
TAXIで!!!
TAXIをつかまえる
英語は通じないのは折り込み済みだったので
ホテルの最寄の駅まで連れていってもらうことにした
駅名なら通じるだろう
地図見せながら
フェヒョンステーション、プリーズ
フェヒョンステーション、プリーズ
フェヒョンステーション、プリーズ
なんとか通じた
ただ怪訝そうな顔はしている
日韓関係かな?とか頭を過ぎる(年配のおじさんだったし)
TAXI乗って2分か3分ぐらいで
車は止まる
おじさんもどうやら着いた的な事を言っている
外を指指している
「あ、ほんまやフェヒョン駅や笑」
むちゃくちゃ近い距離で
勝手に迷子になっていた笑
相当近かった
しかも直線距離
300メートルぐらいしかなかったんちゃうかな・・・
とにかくおじさんのお陰で
自分の現在位置と、次の目的地のホテルまでの位置関係は
またなんとく取り戻せた
しかもたまたまTAXIを降りた場所が
レギンスでお世話になっているmarviの入っているビルだった
今やオルセンオルセンの別注を作ってらもうような仲になりましたが
この時が初めての出会い
出会いと言っても
まだビルの外観を見た(場所がここにあると分かった)だけだけど
さて、次の問題発生
いまTAXIを降り立った場所、周辺が卸街なので
この周辺にホテルを取りたかった
しかしながら、
それは結果論であって、予約した段階では分かってないので
ホテルが思いのほかここから遠い
今だから迷わず行けるけど、
それでも、そのホテルまでそこから徒歩15分ぐらい
しかも、また方向が曖昧
その時点で23時20分とか
もうなりふり構ってられない
唯一の武器である英語と地図を片手に
そのへんを歩いている韓国人に
聞きまくる
みんな分からないと言う
全くへこたれない
カムサハムニダと告げ
次々、人に話しかける
この時にリアルドラクエやなと思った事を
今でも鮮明に覚えている
百貨店の駐車場の
ガードマンらしき人にこのホテルの場所を聞いてみた
地図をめっちゃしっかり見てくれた
このホテルは分からんけど
この銀行はあっちやと指さしてくれた
近くに大きな、日本でいうところの日銀的な銀行がある
英語で確かにそう書いている
その銀行まで辿り着いた
そこからホテルまでは本当にもうすぐ
ようやく位置関係が分かった
ホテルを探す
安宿を押さえたので
路地を入って、入って
何回か曲がってようやく見つけた
やば、もう24時や!急がないと!
チェックインを済ませ
部屋まで荷物を持っていく
5階の部屋に、階段で・・・
5階建てでエレベーターないってありえんの!?
と、思いましたがそんな事は気にせず、来た道を戻る
韓国に来る前に
ある程度の予算表を作成していた
どのアイテムに幾ら使うか
ここで自分のとある武器がまた活きた
実は勉強は苦手でしたが計算が得意
小学生の時にそろばんを習っていたんですが
思いのほか才能があり、教室内の大会で優勝していたりした
今でも4桁の足し算ぐらいなら、わりかしすらすら出来る
あとホテルに到着するまでがかなり
難関だったので自分の中で「なんとかするスイッチ」が完全にONになっていて
お目当ての問屋街に着いて
次々にお目当てのブランドが入っているビルを発見する
ビル内に突入し
ブランドを探す、探す、探す・・・
多い!!お店が多すぎる
1つのビルにどれぐらい入ってるかな?
200ブランドぐらいずら~~~~~っとお店が並んでいる
ビル名とブランド名をメモしていたので
あとはそれとにらめっこしながら
探す
見つける
ところで店着いたらどうしたらいいっけ?
って思ってたけど、スイッチON状態なんで
英語で金額を聞いて
今晩持って帰りたい旨を伝える
正直なところあとはお金が解決
言われた金額をその場でキュッシュオン
そうすると、注文の用意をしておくから
何時にここに戻って来なさいと告げられる
ここに到着するまでに
自分の方向音痴っぷりを
再確認していたので
ピックアップ漏れは絶対に起してはいけないと思い
「何時に○○までピックアップ」と注文を入れてはメモを繰り返す
注文を終えて
実はこのブランドを探していると店主に伝えて
次のブランドのブースの場所を教えてもらう
これまでの道中
再三たくさんの人に話しかけましたが
基本的にみんな良い人
英語は分からないとしても、なんとか助けてくれようとしてくれる
そんなこんなで
ノンストップで朝4時ぐらいまで
店探しと
注文と
ピックアップを繰り返して
結局、20ブランドぐらいから買い付け完了
そして
ここからがまたもや問題
飛行機で乗せる事が出来たのがこれでだけで
郵便局から送った荷物がこの倍ぐらい他にあって
飛行機に乗せたのが90キロぐらい
郵便局から送ったのがトータル170キロぐらい
秋冬だからかさ張るんですよね笑
で、ピックアップした260キロの荷物をどうしたか?
そりゃ運ぶしかないでしょう?
この買い付けの一番のミス
ホテルが遠い
問屋街から普通に歩いて
10分ぐらい
いま思い出しましたが
そのホテルから郵便局が数分の所にある事を
下調べしていたので、確かホテルをそこにしたはず
朝方5時前ぐらいから
運びましたよ
1人でず~~~っと
デカイ荷物で約20キロ後半
これを1つ肩に担いで
左に小さいやつを持つ
ピックアップした荷物は
注文を入れたお店の前に全て置いておいてもらいました
「今からホテルに運んでいくから、ちょいここに置いておいても良いか?」
英語が通じるおじさんだったので
「sure」と了承を得て、そのお店の前とホテルを往復
結構、寒かったけど
半袖でわっしょいしてました
不思議な感情が湧き出てきて
「俺なにやってるんやろ?」と少しわらけて
けど、4時ぐらいから
ピックアップの業者がいっぱい来てて
体育会系の自分にはこっちの時間帯の方が合ってるな
とか思ったり
とにかく、
何時だったかな?
朝6時ぐらいにようやく最後の荷物を
ホテルに運び終えて
最後のそこのお店のおじさんが
お疲れさん!って水買ってくれました
寒いのに汗だくやったんで
また来るぜ!と言い残し
その場を後にしました
で、まだ終わった訳ではないので
この買い付け
ホテルに運び込んだ荷物を
郵便局から発送しないといけない
帰りの飛行機は14時
1時間前にはチェックインしないといけない
ホテルからインチョンまでは1時間ぐらい
朝は渋滞もあるからもっとかかるかも、みたいな情報は得ていた
つまり、11時ちょいには
ここを出発しないといけない
休むまもなく
次は徒歩3分ほどの郵便局まで
170キロ分の荷物を何度かに分けて運ぶ
ここで誤算
いつも韓国から送られてきてた
160サイズぐらいの大きなダンボールが
郵便局で販売されていると思ったのに
そのサイズのダンボールの販売は
終了したと告げられ
120サイズぐらいのダンボールしかない
との事で、そのダンボールを貰って
どんどん小分けしてパッキングする
途中でその120サイズもなくなったとかで
もうワンサイズ小さいダンボールになったから
余計に時間がかかる
送り状が結局
何枚になったかな?
たしか10枚ぐらいになったはず
送り状書くのにも時間かかるし
時計をチラッとみる10時!!
11時までに出ればいいし
時間は間に合うか・・・
なんとか発送も終えて
けど、まだ90キロぐらい荷物がある
ホテルが入り組んだ場所にあるから
大通りまで荷物持って出ないといけない
この時点で既に
韓国に慣れてきていて
市場周辺にはピックアップを待っている
荷物がその辺に置かれている
市場文化が盛んやから
これらの荷物が盗まれる事なんてないんやろうな
この荷物盗まれてたら、市場文化の根底が覆りますからね
それに習って
ホテルから大通りまで
荷物を3回に分けて運び
(ホテルに戻っている間は荷物が大通りに置きっぱなし)
そして、予定通り11時ぐらいに
TAXIに乗りインチョン空港に無事に着き
日本に帰り、イベント出店にも商品が間に合ったのでした
本当に我ながら良くやったな
初買い付けには自画自賛(用意周到でなかった部分は多々ありますが)
・英語
・目利き
・計算力(脳内の予算管理)
※結局、予算もきれいに全部使い切りました
・体力
・腕力
・気力
フル活用してなんとか乗り切りました
帰宅後も妻に
我ながら良くやったと話してたら
本当に良くやったと思うと褒めてもらいましたし
この時のファインプレーが功を奏して
結局のところ翌19年4月にはオルセンオルセンもオープンしているわけで・・・
ちなみにですが
この時の買い付けの労力を100とするなら
いま韓国に行くときの労力は15ぐらいです
荷物に関しては
現地でピックアップしてくれる人も見つけましたので
今や空港から市内に出るリムジンバスに乗り
目的地のバス停で降りて
カートをコロコロ引きながら歩いて
途中でコーラを買い
行列が出来るホットク屋の最後尾に並んでいる
自分を客観的にみて
むちゃ韓国に慣れてるやん笑
って心の中で微笑してます
お店の人たちもカカオでやり取りする限り
元気そうではあるけど
また早く韓国に直接行けるようになればいいのになと
思う今日この頃です